法律事務所オーセンスの離婚コラム

子どもに離婚を伝える時の注意点

子どもに離婚を伝える時の注意点

離婚するときには、親の都合だけではなく、子どものことも考えながら進める必要があります。特に子どもにどのようにして離婚を伝えるかは非常に重要な問題です。

今回は、子どもに離婚を伝える際の注意点をご紹介していきます。

相手の悪口を言わない

子どもに離婚を伝えるときに大切なのは、相手の悪口を言わないことです。離婚問題が表面化するとどうしても相手に対して腹が立ちますし、子どもを味方につけたい思いから相手の悪口を言ってしまうケースがあります。

しかしそのようなことをすると、子どもは自分の半身を否定されたような気がして傷つきます。両親の離婚後に自信を持てなくなってしまうケースも多々あります。
離婚を伝えるときには「お父さんとお母さんが一緒に暮らせなくなってしまった、ごめんね」「あなたのせいじゃない」と伝えましょう。

嘘をつかない

2つ目に重要なことは「嘘をつかない」ことです。子どもが小さい場合、「離婚」を説明するのが難しかったり子どもにショックを与えたくないと考えたりして「(外国など)遠くに行った」「お空に行った」「亡くなった」などと言う方がおられます。
しかし本当は離婚しただけなのに死んだかのような説明をすると、後に子どもが真実を知ったときに大変なショックを受けます。一緒に住んでいる親を信用できなくなってしまう子どももいます。
たとえ小さい子ども相手でも「一緒に暮らせなくなった」とはっきり伝えるべきです。

相手は子どもを大切に思っていることを伝える

両親が離婚すると、子どもは「親から見捨てられた」と感じるケースがあります。そのようなことを防止するためには、離婚して親権者とならなかった親も子どもを大切に思っていると伝える必要があります。

「パパは一緒に暮らせないけれど、今までと同じように〇〇ちゃんを思っているよ」「離婚しても月1回は会えるよ(面会交流する場合)」などと伝えて安心させてあげるべきです。
面会交流の約束をしたら、必ず実行しましょう。

面会や連絡できることを伝える

離婚後も面会や電話、メール、LINEなどによる連絡を取り続けられることを伝えるのも大切です。
子どもにとって、相手は自分の半身です。ある日を境にして、一切の連絡を取れず会うこともできなくなったら、心の重しになります。同居している親に遠慮するので顔や態度には表さないケースも多いのですが、本当は複雑な思いを抱えていたり「自分は見捨てられた」という思いを抱えたまま生きて行く結果になったりするケースもあります。

離婚の際には相手と話し合って面会交流の方法を決め、子どもには離婚後も月に1回や2回など相手と会えること、電話で連絡を取り合っても良いことなどを伝えて安心させましょう。

離婚後に子どもが相手と会うことについて、同居している親として嫌がっていない態度を取ることも大切です。一緒に住んでいる親が嫌々面会させていることを察知すると、子どもは遠慮して「もう会わなくていい」などと言い出すこともあるからです。
そのようなとき、子どもは本当は会いたくても我慢しています。

甘えや幼児返りを受け入れる

両親が離婚すると、子どもが甘えてきたり一時的に幼児返りしてしまったりするケースがあります。
たとえばおねしょする年齢ではなくなっていた子どもでも、突然おねしょがぶり返してしまうことがあります。
そのようなとき、離婚のイライラが募っていることもあって子どもに辛く当たってしまう方がおられます。子どもが甘えてきても「もう大きいんだからしっかりして!」などと言ってしまうケースもあるでしょう。
しかしそのような対応をとると子どもは酷く傷つきますし、心を開かなくなる可能性もあります。

子どもは離婚の辛い気持ちを甘えや幼児返りという行為によって必死で消化しようとしているのですから、受け入れてあげましょう。
甘えなどの行動もいつまでも続くわけではなく、状況が落ち着いたら収まるものです。

子どもの年齢別の接し方

両親が離婚するとき、子どもの年齢によっても接し方は異なります。以下で年齢別の接し方をご紹介します。

・5歳未満

子どもが5歳未満の場合には、「離婚」をあまり詳しくは理解できません。親が嘘をついてしまいがちな年齢です。
しかしこのくらいの乳幼児であっても嘘はいけません。いつかバレて恨まれてしまう可能性があります。

「パパと一緒に暮らせなくなった、でもいつでもパパと会えるよ」「パパと暮らせないのは〇〇ちゃんのせいじゃないからね、パパとママのせいだよ、ゴメンね」と言いましょう。

・5~10歳

このくらいの年齢の子どもは、両親の離婚と聞いてもだんだんわかるようになるので、はっきり離婚することを伝えましょう。
しかし、「自分のせいで離婚になった」と思い込まないように「パパとママの不仲で離婚になった、あなたのせいじゃない」ということもきちんと伝えます。

子どもが一時的に幼児返りしてしまうケースもありますが、受け入れて見守ってあげることが大切です。精神的に不安定になって学校でトラブルを起こしたりするケースもありますが、一方的にしかりつけるのではなくしっかり話を聞いて向き合いましょう。

・10~15歳

このくらいの年齢の子どもは離婚の意味もはっきりわかります。親権者となった親に協力してくれることも多く、同居親に気を使って「相手とは会わなくていい」と言う子どもも多数います。
ただ子どもが「会いたくない」「会わなくていい」と言っても本当は会いたいと思っていることも多いのです。面会交流は積極的に行いましょう。

月1回~2回くらい会い、ふだんは電話やメール、LINEなどを使って自由に連絡を取れるようにさせてあげるのがベストです。
子どもも習い事や部活などで忙しくなってくるので、予定の調整は親同士でしっかり行ってあげることが重要です。

子どもが「今日はパパと会いたくない」と言ったら同居親が「どうして会いたくないの?何かあった?」と心配して聞いてあげるくらいの関係になれると良いでしょう。

・15~19歳

子どもが15歳を超えてくると自分で親権者を選べますし、かなりしっかりしてきて離婚の意味もわかりますし、受け入れることもできます。
そうはいっても思春期の不安定な年齢なので、まだまだ親によるサポートが必要です。
相手と連絡を取れるよう電話などを渡し、自由に連絡を取って会って良いことを伝えましょう。

お金の心配もする年齢なので、学費などについても相手としっかり話をしてできるだけ心配をかけないようにしましょう。
面会交流をしっかりできていたら、相手も積極的に学費を支払いやすいものです。

まとめ

両親が離婚するとき、子どもを放り出して親の都合のみで進めるべきではありません。両親が離婚することを正しく伝え、離婚後は積極的に面会交流を実施してなるべく子どもに負担をかけないように配慮しましょう。

このコラムの監修者

平沼夏樹 弁護士(第二東京弁護士会所属)

弁護士法人法律事務所オーセンス

弁護士平沼 夏樹(第二東京弁護士会所属)

京都大学総合人間学部卒業、立教大学大学院法務研究科修了。一般民事(主に離婚事件)に関する解決実績を数多く有する。また、企業法務についても幅広い業務実績を持つ。

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